2013年3月23日土曜日

症状から診る多汗症の種類


一口に多汗症といっても、いくつもの種類があります。

・全身性多汗症
・局所性多汗症
・味覚性多汗症
・精神性多汗症


・・・など、中には聞きなれない名前のものもあるでしょうが、
これから詳しく見ていくことにしましょう。

まず、今回は多汗症の種類について全体像をとらえるために、
それぞれの症状を簡潔にまとめておきます。

きっと、あなたの多汗症の症状の目星が付けられると思います。

順番にご説明したいします。


【全身性多汗症】

全身性多汗症は、体全体に大量の汗をかいてしまう多汗症です。

甲状腺異常、自己免疫疾患、自律神経障害・・・など、
他の疾患から起こることも多い多汗症です。


【局所性多汗症】

顔、手のひら、脇、足の裏・・・など特定の部位(局所)に、
大量の汗をかいてしまう多汗症を局所性多汗症と言います。

掌蹠多汗症や副乳多汗症などは局所性多汗症に分類されます。


【味覚性多汗症】

辛いものを食べるて汗をかくのは味覚性発汗と言いますが、
食事などの際に大量に汗をかいてしまう多汗症です。


【精神性多汗症】

緊張すると汗をかきますが、精神的なストレス(プレッシャー)にあうと、
大量の汗をかいてしまう症状を精神性多汗症と言います。


このように多汗症と言っても多岐にわたり、
それぞれ共通する原因と異なる原因を持っています。


2013年3月16日土曜日

全身性多汗症の原因と治療法とは


全身性多汗症は、多汗を起こす何らかの疾患を抱えていることが考えられえますが、
特に病気がない場合でも全身性多汗症を発症することもあります。

全身性多汗症の発症の要因としては、次のようなことが考えられます。

・感染症
・内分泌異常
・代謝性疾患
・中枢神経疾患
・自己免疫疾患(膠原病)
・悪性腫瘍


・・・などなど、いろいろな疾患が挙げられます

そのため、全身性多汗症の診断には様々な検査が必要になってくるわけです。

また、他の疾患が絡んでいる可能性がある場合は、
全身性多汗症の原因となっている疾患を特定することが必要です。

他の疾患が原因である全身性多汗症の場合は、
その原因となっている疾患を治療しなくてはなりません。

多汗症の治療としては次の3つの治療法が主流です。

・薬物療法(外用薬)
・水道水イオントフォレーシス
・交感神経切除治療(手術)


これら3つの治療法には、それぞれメリットもありますが、
デメリットも存在しているので注意してください。

特に3番目の交感神経切除治療は、
手術によって胸部交感神経節を切除しますので、
よく考えてから決断する必要があります。

2012年8月31日金曜日

限局性多汗症について


多汗症には大きく分けると「全身性多汗症」「限局性多汗症」があります。

「全身性多汗症」については前回、簡単ではありますがご説明したので、
今回は「限局性多汗症」について解説したいと思います。


限局性とは、体の特定の一部分に非常に汗をかきやすい多汗症です。

例えば、手のひらに大量の汗をかく「手汗」・・・
正式には、手掌多汗症と言いますが、これも限局性多汗症に分類されています。

「手のひら」と並んで限局性多汗症が多く発症する部位としては、
「脇」と「足の裏」があります。

「手のひら」「脇」「足の裏」というのは、
精神状態の影響で発汗しやすい場所で、
専門的には「精神性発汗部位」ということができる場所なのです。

上がり症の方が大勢の人の前で話す時、
あるいは異性とコミュニケーションする時に、
汗をかきやすいのも。この3つの部位ですね。

つまり精神的緊張(交感神経の緊張)の影響を受けやすいのです。

ただ、限局性多汗症になってしまった場合は、意識的に精神の緊張を感じていなくても、
汗をかいてしまうことがあることから、精神的緊張とは関係ないと思いがちです。

しかし、限局性多汗症を発症した引き金が「精神的緊張」または「精神的ストレス」であっても多汗症が慢性化してしまうと無意識レベルに「精神的緊張」と「汗をかく」というのが記憶され、そのような状況になると自動的に汗をかいてしまうということがあるのです。

もちろん、限局性多汗症のすべてを精神面に原因があるとは言いませんが、
大きな影響を受けていることは間違いないと言えるでしょう。

限局性多汗症の場合は精神的ストレスの対処が大事な改善ポイントになっています。


2012年8月25日土曜日

そもそも発汗って・・・?


私たちの体には体温を一定に保つための機能が組み込まれています。

寒ければ「震え」、暑ければ「汗をかく」。
この当たり前のような身体の働きのお蔭で生命を維持し、
日々の生活を送ることができています。

多汗症とは切っても切れない発汗にはどのようなものでしょうか?

実は発汗には、幾つかの種類があります。

・温熱性発汗
・精神性発汗
・味覚性発汗

それが上記の3つです。

温熱性発汗とは、これまでお話ししてきた発汗のことで
気温が高い時など、体温が高くなってに出てくる汗のことです。

精神性発汗は、あなたも経験したことがあるかもしれませんが、
極度に緊張した時、怖い思いをした時・・・などに起こる発汗です。
「冷や汗」はこの精神性発汗のことを示します。

最後の「味覚性発汗」は、味覚刺激による発汗です。
辛い料理を食べた時など汗が出てきますよね。
この発汗のことを味覚性発汗と言います。

このように汗は汗でも、その発汗の理由は異なるわけです。

運動して出る汗と辛いものを食べて出る汗は、
同じものではないと言うことなんですね。

このように発汗、汗が出る・・・といっても単純ではありません。


さて、同じように多汗症にも種類があります。

それが「原発性多汗症」と「続発性多汗症」です。

・多汗症の原因となる病気を持たない方に発症するのが原発性多汗症で、
・多汗症の原因となる病気を持つ方に発症するのが続発性多汗症です。

一般に多汗症と呼ばれているのは、後者の「続発性多汗症」のことを言います。

その他にも、多汗症には・・・

・全身性多汗症
・限局性多汗症

・・・という分類の仕方もあります。


全身性多汗症というのは、多量に発汗する部位が
全身に渡っている多汗症のこと。

また、体の一部や限られた部位(例えば、手のひらなど)に
多量の汗をかくのが限局性多汗症というのですが、
この限局性多汗症については次回書きますね。

2011年8月24日水曜日

多汗症で悩んでいませんか?


あなたは、多汗症という病気を知っていますか?

もしかしたら知らないかもしれません。

でも、このサイトを訪れたということは、
何らかの汗の悩みを持っていたりなど、
気になることがあって、このサイトを見つけたのではないでしょうか?

多汗症とは、文字の通り意味を持つ病気で、
沢山の汗をかく症状が出る病気を言います。

多汗症の症状の現れ方は様々で、
全身に多量の汗をかく方、特定の部位に汗をかく症状
・・・例えば、手のひらなど・・・いろいろなタイプの多汗症があります。

本来、熱を発散するために汗をかきます。

体温が上がれば、汗が出てきますよね。

運動をすれば汗をかきます。
気温が高く暑いと感じる場合も汗をかきます。

このように体が熱いと感じる時に汗が出るわけです。

これは汗を出すことで気化熱を発生させて熱を体外に逃がしているのです。

気化熱というは、液体が熱を奪われて気化することですね。
汗をかく時も汗が気化することで体温を下げているわけです。

これが普通にいう汗をかくということです。

しかし、多汗症になると、多量の汗が気化せずに、
皮膚の表面が汗で濡れたままという状態に陥ります。

多汗症は、たかが汗と言えるようなものではありません。
なぜなら、多汗症になると日常生活で不便が出てきますし、
今まで当たり前にできていたことが出来なくなることもあります。

もしも、あなたが多汗症(手汗・脇汗)で悩んでいるのなら、
多汗症に対する正しい知識と予防、対策が必要になってきます。

このサイトがあなたの多汗症の改善の参考になれば幸いです。